建設業許可申請を依頼する時の値段って高い安いどちらがいいの?
値段が高いと建設業許可が確実に下りるの?
建設業許可申請を第三者に依頼する場合、
その専門家として行政書士が存在する。
では、その行政書士に依頼する場合、
「いくら払えば損しないのか。」
逆に言うと「いくらが妥当な金額なのか。」
ここでは、建設業許可申請専門の行政書士が解説する!
先日、弊所で建設業許可を取得した建設業者さんがポツリと呟いた。
「報酬額の高いところだと許可を通してくれると思っていた。」と。
この言葉は意外と、
「建設業者さんの多くが今でも思っているかもしれない」
そのように感じた。
まずは確認から。
値段が高い安いの違いの多くは
「報酬額の違いによるものである」
行政書士に支払う業務の対価のことを報酬という。
会社の社員の人は給与という言い方をしたりするが。
この報酬額については、
現在は各行政書士事務所によって自由に価格設定ができる。
つまり、高い安いの差がうまれるということである。
報酬額が高い事務所の本音
報酬額が高い事務所だから、
確実に建設業許可が下りるなんてありません。
「許可要件をクリアすることと、
その要件していることを書面で証明すること。」
このことが建設業許可申請には必要で、
そのことと報酬額が高い安いは関係がないのです。
ではなぜ報酬額が高いのか?
一つは、従業員などを雇っているため、
報酬額を高く設定しないと人件費を払えないなど
事務所運営から来るものが考えられます。
二つ目は、普段から建設業許可申請の依頼が少ないため
効率的に業務が出来ないことから時間を要するために
値段を高く設定している場合です。
三つ目は、もしかしたらですが、ノウハウがある場合です。
建設業許可申請も多くの実務経験をすると結果的に
ノウハウ等が積み重なることになります。
このノウハウは確実に許可が下りることを意味しているものでは
ありません。
例えば、必要書類について的確に無駄なくお客様に
伝えることが出来るなどが該当します。
建設業許可申請では多くの書類を提示また提出することになります。
この申請時に一つでも足りないと補正や不受理など
許可が下りるタイミングに影響を及ぼす場合があります。
もちろん追加資料が必要な場合、
多くは建設業者さんが用意することが多く、
行政書士は再度役所に出向くかFAXで対応するなど
余分に時間を要することになります。
このような状況を回避するには、
ノウハウが必要な場合が存在しています。
しかし、確実にどのようなケースでも許可が下りる
というものではないのです。
報酬額が安い事務所の本音
逆に報酬額が安い事務所ということは、
お客様となる建設業者さんが支払う費用が安く済むことになります。
もちろん安いに越したことはないです。
しかし、行政書士事務所もビジネスであることに
間違いありません。
あまりに安いのはよっぽど建設業許可申請を多く依頼されていて
効率的に業務が出来ていること以外は考えにくいです。
新人行政書士事務所が安くして依頼を受けやすくするということは
あるかもしれませんがその場合経験不足から来るノウハウに疑問が残ります。
依頼される建設業者さんのメリットをどのように考えるかとなります。
報酬額の適正価格は存在する
建設業許可申請については、建設業者さんのお一人お一人の状況で
スムーズに進めて行ける場合もあれば、
時間を要する場合もあります。
これは多くの場合、建設業者さんご自身に関係することが多いです。
必要書類の多くは建設業者さんが保管しているからです。
すぐに用意できるように管理されていれば、
準備期間としてスムーズに進めて行けるでしょう。
逆にどこに保管しているかわからないとなると
探す時間を多く要することになります。
このように、スムーズに進めて行けた場合、
報酬額は高いと感じないかもしれません。
また、「自分は建設業許可は取得できないのでは?」
と思っていた建設業者さんも取得出来れば、
報酬額は高いと感じないかもしれません。
このように建設業者さんの状況などにより、
報酬額を高く感じる場合や安く感じる場合、
また高い事務所がいいのか安い事務所がいいのか等
それぞれになると思われます。