建設業許可を取得できるまでの期間と知っておきたいこと
建設業許可を取得できるまでの期間について
「建設業許可を取得できるまでの期間」という言葉は、
数えるスタートの地点によっていくつかの考え方が出来ます。
建設業許可が欲しい建設業者さんからすると、
「いつに建設業許可がもらえるのか?」
この一点にご関心があると思います。
ポイントを絞ってまとめてみました。
いつからをスタートと考えるか
建設業許可を取得できるまでの期間として、
考えられることをいくつかご紹介します。
① | ご相談いただいた時からをスタートと考える |
② | ご依頼いただいた時からをスタートと考える |
③ | 申請し受理された時からをスタートと考える |
④ | 補正があった場合の追加資料提出完了からスタートと考える |
建設業許可を取得できるまでの期間については、
どのように考えるかで上記のように
いくつかのポイントがあります。
通常の期間はこの考え方
建設業許可申請に向けての打ち合わせの中で、
建設業者さんがご質問される
「いつ頃に許可が下りますか?」
というご質問については、
「受理されてから○○日を目安にお考えください。」
このようにお答えします。
この回答は、通常のケースであります。
多くの建設業さんのケースとなります。
兵庫県,大阪府,近畿地方整備局
知事許可/標準処理期間
兵庫県 | 45日 (土日祝はカウントしない) |
大阪府 | 30日 (土日祝はカウントする) |
大臣許可/標準処理期間
近畿地方整備局 | おおむね120日程度 |
上記の日数は、建設業許可新規申請を行った場合を
想定した日数となっています。
申請先によって大きな期間の開きがあります。
また、不備のない申請書類・必要書類・添付書類などが
揃っていることが条件となります。
ご自身で申請される場合は十分にご注意ください。
許可取得までに日数を要するケースとは
① | ご相談いただいた時からをスタートと考える |
② | ご依頼いただいた時からをスタートと考える |
③ | 申請し受理された時からをスタートと考える |
④ | 補正があった場合の追加資料提出完了からスタートと考える |
先ほどもご紹介した、各ケースですが、
この中で許可取得までに日数を要するケースは、
①と②です。
①については、まだご相談段階ですので、
必要書類が揃っていないか、
費用の面で検討しているなど、
建設業者さん側で検討されるなどに要する日数分
時間がかかるというものです。
②については、「依頼しているのになぜ?」
と思われるかもしれませんが、
申請書の作成や必要書類また添付書類についての
大切な情報は全て建設業者さん側でお持ちのため
ご依頼いただいたのに何も進まないというケースがあります。
「急に忙しくなって準備できていませんでした。」
という返答の建設業者さんももちろんおられます。
このような場合、
必要書類などのご準備される期間分時間がかかります。
まとめ
申請してから許可が下りるまでの期間については、
許可行政庁側で標準処理期間を設定していますので、
この期間については待つしかありません。
但し、実務的にはその時期の申請件数が少ないと
標準処理期間より早く許可が下りるケースはあります。
また、ご相談いただいたケースや
ご依頼いただいているのに日数がかかる場合についても
意外と知られていないケースで、
行政書士だから知っているケースとしてご紹介しました。
ぜひ建設業許可をスムーズに取得できるように、
少しでも閑散期があるなら
「手続きを進めるチャンス」と捉えて時間を
有効活用されますことをオススメいたします。